『犯罪社会学研究』第34号について
『犯罪社会学研究』第34号が、2009年10月に発刊されました。内容は以下の通りです。なお、『犯罪社会学研究』の最新号及びバックナンバーは、非会員の方もご購入いただけます。詳しくは、『犯罪社会学研究』の購入方法をご覧ください。
●課題研究 犯罪者の立ち直りと犯罪者処遇のパラダイムシフト
はじめに――犯罪者の立ち直りと犯罪者処遇のパラダイムシフト――(津富 宏)
Moments of Transformation: Narratives of Recovery and Identity Change (Bonita M. Veysey and Johnna Christian)
Resilience Processとしての非行からの離脱(河野荘子)
犯罪者処遇のパラダイムシフト――長所基盤モデルに向けて――(津富 宏)
Strengths-Based Approaches to Reentry: Extra Mileage toward Reintegration and Destigmatization (Shadd Maruna and Thomas P. LeBel)
社会的企業――社会的排除層の社会参加を確保するツールとして――(大高研道)
犯罪者の立ち直りと地域のパートナーシップ――犯罪者処遇の「第三の道」――(小長井賀與)
●自由論文
General Theory of Crimeにおけるセルフコントロールの尺度化――ボンド理論との整合性は確保できるか――(上田光明・尾山 滋・津富 宏)
男子少年による殺人――殺人少年73人の類型化の試み――(近藤日出夫)
声かけなどの不審者遭遇情報と性犯罪の時空間的近接性の分析(菊池城治・雨宮 護・島田貴仁・齋藤知範・原田 豊)
●犯罪研究動向
新たな時代状況における薬物対策――“薬物との戦争(War on Drugs)”の終焉?――(石塚伸一)
犯罪予防・再犯防止に関する研究・実務の動向(染田 惠)
●書評
吉岡一男 著『日本における犯罪現象――刑事学各論の試み』(土井政和)
松永寛明 著『刑罰と観衆――近代日本の刑事司法と犯罪報道』(村上直之)