『犯罪社会学研究』第35号について
『犯罪社会学研究』第35号が、2010年10月に発刊されました。内容は以下の通りです。なお、『犯罪社会学研究』の最新号及びバックナンバーは、非会員の方もご購入いただけます。詳しくは、『犯罪社会学研究』の購入方法をご覧ください。
●課題研究 貧困と犯罪・非行
はしがき――貧困と犯罪・非行――(津島昌寛)
貧困と犯罪に関する考察――両者の間に因果関係はあるのか?――(津島昌寛)
第三の困窮と犯罪――ホームレス支援の現場から下関放火事件を考える――(奥田知志)
貧困・生活不安定層における子どもから大人への移行過程とその変容(西田芳正)
失業率と犯罪発生率の関係――時系列および都道府県別パネル分析――(大竹文雄・小原美紀)
世界に拡大する法秩序の嵐――ネオリベラリズムと刑罰にかんして――(ロイック・ヴァカン)
〈敵〉は新自由主義なのか?(芹沢一也)
●自由論文
「リスク」としての少年犯罪とモラル・パニック――「普通の子」の凶悪犯罪報道に着目して――(赤羽由起夫)
少年の殺人事件発生率と完全失業率の長期的関連――日本における1974年から2006年までの時系列データの実証分析――(遊間義一・金澤雄一郎・遊間千秋)
●研究ノート
近隣での防犯対策が市民の犯罪の知覚に与える影響――青色防犯パトロールと犯罪発生マップを例にして――(島田貴仁・雨宮 護・菊池城治)
項目反応理論を用いた自己申告非行尺度の作成(岡邊 健)
●犯罪研究動向
少年法研究の動向(武内謙治)
理論刑罰学における近年の諸動向(平井秀幸)
●書評
田中智仁 著『警備業の社会学――「安全神話崩壊」の不安とリスクに対するコントロール』(河合幹雄)
三島 聡 著『性表現の刑事規制――アメリカ合衆国における規制の歴史的考察』(安達光治)
佐藤哲彦 著『ドラッグの社会学――向精神物質をめぐる作法と社会秩序』(石塚伸一)